コラム

石の上に建つ、しなやかな木の家――石場建て

石場建ては、柱をコンクリートの基礎に固定せず、一つひとつ据えた礎石の上に立てる、日本の伝統的な木造建築の方法です。木材を継手・仕口によって組み上げ、建物全体が力を受け流しながら粘り強く変形する、木組み本来の性質を生かしています。地震時には、柱脚が礎石の上でわずかに滑ったり浮き上がったりすることで、地面の揺れをそのまま建物に伝えにくくする働きもあります。ただし、その性能を引き出すには、架構のバランスや礎石の据え方、木組みに対する十分な知識と技術が欠かせません。

柱脚が地面から離れているため、床下の風通しがよく、木材の状態を目で確認しやすいことも特徴です。傷んだ部材を部分的に修理・交換でき、建物を解体して、材を再利用することも可能です。石、木、土など身近な自然素材を用い、手入れを重ねながら長く使い続ける石場建てには、建物を完成品として消費するのではなく、暮らしの中で育て、次の世代へ受け渡していく知恵があります。

弊社では、地域の気候風土と敷地条件を読み取り、伝統技術を現代の暮らしに生かす石場建ての建築に取り組んでいます。

株式会社 木工房 瑞

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